ご恩師のおことばによる、合同祭祀墓の趣旨の説明

ご恩師のおことばによる、合同祭祀墓の趣旨の説明

 

ご恩師の著書に、

「国家も市町村の自治で納骨堂を建設させ、貧富の別なく納骨せしめて、これを祭祀させ尊重敬礼(そんじゅうけいらい)して無縁をつくらぬようにする。これが、祖先や国民に対する国家自身の義務である、と悟らねばならぬ」(『仏の大慈大悲と運命』)

とあります。国家市町村の自治でそれがなしえない場合、むしろその働きを期待する以前に、縁のある者が動くべきであり、普明会としても、物故同信等が無縁とならぬよう、合同祭祀墓建設の運びとなりました。

また、

「衆人ひとしくこの経を持ちうるの時、必然に僧侶の役目も消滅するはずである。いわゆる仏法の仲介業であった仲介を要せぬ。ために現在は僧侶の存在の意義が、すこぶる浅い。将来はいっそう、その意義はなくなる」(『仏は滅したまわず』)

との、おことばがあります。今は、「僧侶の存在の意義がすこぶる浅い」時(昭和3年)の、その“将来”です。先祖の祭祀も僧侶に任せず、よりいっそう子孫みずからが行う時代と説かれています。

さらに、

「墓地や納骨堂を、いわゆる銭取り主義の営業者の経営に、ゆだねるべきでは全くない」(『仏の大慈大悲と運命』)

とも述べられております。

合同祭祀墓の規定として、納骨料、管理料として一定の金額を定めていますが、このおことばに従い、物故同信または同信等の種々の状況を考慮して、祭祀していきます。

※BS顕彰会とは、戸次貞雄の教えを明らかにあらわすために、具体的な相互扶助を目的として立ち上げられた組織です。